こんにちは、Mitoです。
今回は『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』をご紹介します。
著者の山本太一さんは自身が経営するイタリアンレストランの経営状態やスタッフの人間関係を改善するためになんとサイゼリヤでバイトを始めるのです。その真意とは?
一つ星レストランを経営する著者がチェーン店サイゼリヤでバイトすることで学び、自身の店の経営に展開することで奇跡的な成功を収めた思考法が記されています。店舗運営だけでなく社会人として働く全員が真似できる思考法が記された一冊です。
概要
著者:山本太一さんのプロフィール
ミシュランの一つ星を獲得している「レストラン ラッセ」を経営するオーナシェフ。
8年間滞在したイタリアでは、伝説の三ツ星レストラン「ダル・ペスカトーレ」で修行を積み、そのレストランで日本人初の副料理長となる。また、史上初のシェフ代理として、オーナーシェフ不在時に1週間店を任されるという伝説もある。
しかしレストラン経営に限界を感じ、2017年よりサイゼリヤ五反田西口店にてアルバイトを開始。その様子を伝えるnote『目黒の星付きイタリアンのオーナーシェフは、サイゼリヤでバイトしながら2億年先の地球を思う』が26万PVを記録して話題になる。
構成
本書は以下の6章で構成されています。
第1章 超速で行動するサバンナ思考
『危機感×気付き×即行動=サバンナ思考』この思考の解説と実体験が記されています。
第2章 超速で成功するマヨネーズ理論
丸パクリ⁉『マヨネーズ理論』に至った経緯と理論の解説がされています。
第3章 MBAより成長する休日バイト
サイゼリヤでのバイト経験談とそこから得た内容を行動に移した結果の解説です。
第4章 幸せでフラットなチームが最強
バイト経験から学び、自身の店へ展開したチーム作りの方法について解説。
第5章 読書が最強のサバイバルツール
マヨネーズ理論を実践する為の最強ツール『読書』について著者の考えをまとめた章です。
第6章 いつの時代も夢をかなえるのはバカ
料理と同じだけの情熱を宇宙に持っている著者。「月にレストランを作りたい」
本の要約
ここからは、私が共感を覚えたポイントを要約してご紹介します。
サバンナ思考
著者の村山太一さんは、若い頃から常に「このままじゃヤバい」という危機感を持ち合わせた方のようです。
危機感を持つと自然と多くの気づきが生まれるとのことでそうなると次のステップでは、迷っているヒマなどなく即行動に移さなければ「ライオンに食われてしまう!」これが「サバンナ思考」だそうです。
マヨネーズ理論
マヨネーズ理論とは山本さんが名付けた方則です。
マヨネーズを発明した人はとても偉大ですが、それが目的ではなく
手段である人の場合、(マヨネーズを料理に使いたい人とか)1からマヨネーズを発明する時間は無駄なワケです。
著者は以下のように語ります。
「マヨネーズのつくり方を知っている人に教わればいいんです。」
引用元:山本太一(2020年)『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』株式会社飛鳥新社 p55
また、まとめにも以下の記載があり、
「すごい人のやり方を丸パクリすれば、最速最短で成長できる」(p101)「無の状態になって相手を信じて一体化し完成する。」(p101)
★すごい人のやり方を丸パクリすれば、最速最短で成長できる。
★無の状態になって相手を信じて一体化し完成する。
引用元:山本太一(2020年)『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』株式会社飛鳥新社 p101
この学ぶ姿勢が先述のサバンナ思考にもつながるトコロだと思います。
堀江貴文さんの著書『多動力』にあった「車輪の再発明」にも近い考え方と私は感じました。
最強のサバイバルツール
山本さんは第5章で最強のサバイバルツールは「読書」だと伝えています。
先のマヨネーズ理論で一流のすごい人に学べとありましたが、実際周りに学ぶべき一流の人がいるとは限りませんよね。
そんな時こそ一流の人の考えが学べる方法が「読者」なのですよね。
この第5章で私自身気づかされた箇所を抜粋します。
「結論から言うと、読書は読んで終わりじゃなく、その後で行動に結びつけて、初めて完結すると言うことです。」
引用元:山本太一(2020年)『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』株式会社飛鳥新社 p193
確かに私にとってブログを始める以前の読書は情報のインプットにすぎませんでした。
そしていつしかナナメ読みしてほとんど頭に入ってこなくなり、只々読んだ(眺めた)という、架空の満足感にひたるだけのツールになっていました。
そこからブログでアウトプットするという行動に出て改めて真剣に読書と向き合うようになりました。
まとめ
著者が冒頭伝えていることに、サバンナ思考とマヨネーズ理論は「バカの強みを活かしていくものです。」とあります。
上手にバカな部分が使えるようになると、とても生きやすくなるでは。とも伝えていますが、もうこのような考え方ができる時点で一般的にいうバカではないような気もします。
特に全章通じて伝えられていることは、スピード感ある行動力です。
その原動力は自身の店の経営における危機感からきているとのこと。
まさに【危機感x気付きx即行動】のサバンナ思考!
山本さんの思考の元になった実践、実体験がとにかく面白いので、もっと内容が気になる方は是非ご一読してみては如何でしょうか?
それでは、楽しい読書ライフを!