テレビ、yotubeで語られる面白いエピソードの数々。
よく身の回りでこんなに騒動が起きるものだよなぁと、関心すらしてしまう人がチャンス大城。
彼の話は面白いのはもちろんのこと、何故か哀愁とノスタルジーを感じを受けてしまうのは同世代のせいなのでしょうか。
その点、非常に興味をそそられ、彼の初の著書『僕の心臓は右にある』を読みました。
生まれた場所も、境遇も全然違うのに何故か共感が沸いた理由が読んだ後なんとなく理解できました。
昭和50年代生まれの同世代の方、必読の一冊です!
読もうと思った理由
youtubeで彼のエピソードトークを好んで聞いており、正直一通り聞いたかなぁと思っていたところでした。
『埋められた話』や『椎名林檎さん』のネタが有名な話でしょうか?
そんな中、2023年4月20日に放送されたアメトーーク読書芸人で本書『僕の心臓は右にある』が紹介されたのです。
これまで語られたことない彼の面白い話が読めると思い、本書に手を伸ばしたのです。
著者 大城文章(オオシロフミアキ)さんについて
チャンス大城というお笑い芸人さんです。1975年尼崎生まれ。
中学3年生で大阪NSCに入るが、周りのレベルについて行けず、すぐ退所したそうです。その時の同期は後の人生に大きく関わる千原兄弟。
定時制高校を卒業後、上京し長い地下芸人生活を経て現在はテレビで大活躍中。
エピソード3選(ネタバレ注意)
ザクは語る
小学生の頃のエピソード。友人のウメヤマは半端なく貧乏な家庭の子。とある年のクリスマスプレゼント交換会でウメヤマはなんとザクのプラモデルを手に入れた!
翌日2人はウメヤマの家でプラモデルを組み立てることにしたのだが、ウメヤマ家にはカッターもセメダインもないのであった。
「セロテープとハサミはあるから、セロテープで貼るわ」というウメヤマ。
全身にセロテープを貼られて西日を浴びているザクは、まるでダンプカーにはねられて全身に包帯を巻かれた重症者のようでした。
引用元:大城文章(2023年)『僕の心臓は右にある』朝日新聞出版p24
大城少年はあんなにメッセージ性のあるザクを見たのはこれが最初で最後とのことでした。
埋められる
大城さんの代表的なエピソードですね。定時制高校時代、相変わらずいじめられいた彼はとんでもなく凶悪なグループの親玉に目をつけられました。この親玉に取られた原チャリの盗難届を出した大城さん。
彼はこの後とんでもない目に遭います!
盗難届を出したことがバレて親玉に拉致された大城さんは山奥の心霊スポットで降ろされ、命令されたのです。
「穴掘れー」
この後のオチは是非、本書を読んでみてください。
しかし、普通に生きていてこんな経験する事ってほぼ無いですよねー。
オッヒョッヒョ
もう一度お笑いの世界で勝負すると決めて東京に出た大城さん。しかし、その後も売れることなく、地下芸人と呼ばれるようになり、結婚し子供ができても収入が安定せず別れるはめに。
そんな彼に転機が訪れたのは2013年、38歳のときでした。
同じ地下芸人仲間がバイトしている居酒屋に出向いたところ、その店のオーナーは千原せいじさんだったのです。
大城さんはせいじさんと再開をはたしたのですが、せいじさんは大城さんのことを覚えていません。
せいじ「覚えてへんなー。お前、どんなネタやってたんや?やってみろ。」
大城「オッヒョッヒョ」
せいじ「あーーーー、お前、あの、オッヒョッヒョやないかーい!」
地下芸人の彼に光が差した瞬間でした。
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すべてアメトーーク読書芸人で紹介された本ですね。
まとめ
もう少しチャンス大城さんに感じたシンパシーを追加すると、彼は私と同じO型水瓶座。
何故かO型水瓶座に惹かれてしまいます。他には、ヒロシ、岩井俊二、高田純次…
さて、この本は思いっきり笑えて少し切ない彼のこれまでの歩みが書かれています。
その時代背景も相まって同世代の私はノスタルジーを感じることが出来ました。
たまに、芸人さんの著書を読むと素直に笑えて気分爽快になりますよ!